あらゆる現象に素早く反応するのは我々自身のはずですが、
実は我々の脳そのものです。
正確に言えば、脳が機能しているのですが、脳が自在に働いている感覚はありません。
ただ、自分は少しでもより良く生きたいと言うことを目指している自己意識がそこに働いています。
悲しみ、悩み、励んだり、楽しんでいる、等、
全ての時を自分が体験していると思っています。
それこそが、自分が「生きている」ものだと、
疑うことなく自己の存在を主張しています。
寝ている時に見ている夢の主人公も、自分と言う意識が働いています。
しかし、全く自分が意識されない時間は、
自己は消えているのかどうかさえも判りません。
例えば、全身麻酔がかけられている間、
自己意識はどうなっているのか完全に解らなくなります。
詰まる所、脳の機能によって自己の存在の有無が決まるようです。
私達は脳と自己との関係を区別して考えた事もないかもしれません。
命、よろこんでいる